YO! と言える日本人

ラップのテクニック、ラップのコツ、ラップの歌い方、リリック(歌詞)の書き方など。ラップに関するあれこれを書き綴ります。

ラップを歌う時のコツ1「声に表情をつける」

ラップは言葉でリズムを刻む歌唱法である為、普通の歌に比べ譜割(音符への歌詞の割り当て)が非常に細かく、メロディー(音程)をつけて歌う、という事はあまりしません。
もちろんメロディーのあるラップもありますが、普通の歌のように広い音階を行き来するようなモノではなく、ある一定の狭い音階内で歌唱し、メロディーよりもグルーヴ(リズムのノリ)を重視するというのが一般的です。

さて、これを“声の表情”という観点から考えてみると、普通の歌とラップにはどのような違いがあるでしょう。
まず普通の歌の場合、サビなどで高い音域にいけば自然と大きな声(叫び)にならざるを得なくなります。
すると声の表情は自然とサビらしく、エモーショナルな表情へと様変わりするわけです。
例えばこんな経験はありませんか?
カラオケでバラードを入れて、特に気持ちを込めて歌ってたわけじゃないのに、
サビに来たらカラオケルーム内に鳴り響く自分の声(叫び)が思いの外エモーショナルで、自然と気持ちが込もっていき、結果的に気持ち良く歌えちゃった的な経験。

これは広い音階を行き来する事により、自然と声に表情がつく“歌”だからこそ起こりうる現象なのです。

ではラップの場合はどうか。自然と声に表情をつけてくれる“広い音階の行き来”というのはありませんので
声の表情を自分で、意識的につける必要があるわけです。
といっても、そんな難しい事ではありません。
なぜならラップは普段のおしゃべりに近いわけですから
普段通りちょっと意識的に、声に表情をつけてやるだけで良いのです。
例えば家族や気のしれた仲間と話してる時の声の表情、
合コンで初対面の異性と話す時の表情、
上司や先輩と話す時…など
日常生活の中でも声の表情というのは意識的に色々使い分けていたりするものです。
相手に明るい印象を持たれたい時は明るい声で話す、それと一緒で明るいラップ曲なら明るい声を意識してラップする、これだけで聴こえ方は格段に良くなります。

歌と違ってメロディーがない分“声の表情”というのがラップにはとても重要な要素であり
もっと言えば、メロディーがないからこそ声の表情がつけやすく、その自由度も高い、というわけです。
普通の歌だと、高い音域や低い音域にいけばいくほど“声の表情を意識的につける”のは難しくなってしまいますが
ラップにはそれがありません。だからラップを歌う時は歌詞の内容によって、声に色々な表情をつけて歌ってみましょう。
それだけで本当にガラっと良くなるんですYO! お試しあれ~。

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