ラップを歌う時のコツ2「ヒューマンビートボックスのようにラップする」
ラップは、ドラムやパーカッションのように口で“リズムを刻む”歌唱法です。
その為、ヒューマンビートボックス(口ドラム)的な発音でラップをすると、よりグルーヴィーにラップを聴かせる事ができたりします。
例えば「ば行」や「ぱ行」の発音。
「ば行」や「ぱ行」というのは唇を閉じ、それをこじ開けるようにして発音する、
いわゆる“両唇破裂音(りょうしんはれつおん)”と呼ばれる音なのですが
この両唇破裂音は、マイクを通して強く発音するとドラムのキック音に近い音が出せます。
(実際ヒューマンビートボックスのキック音は、この唇の破裂音を使う場合が多いです)
だからトラックのキック音に「ば行」や「ぱ行」のリリックが重なる場合、
その「ば行」や「ぱ行」の音を強く発音してみると
キックのアタック感を増強できたり、アクセントとしてキックの“鳴り”をさらに良いモノにできたりするのです。
つまり、ラップならではの聴覚効果がそこに得られるという事です。
「ば行」や「ぱ行」に限らず、五十音の中にはドラム的な発音が可能なものが他にもあります。
例えば「ち」や「つ」といった“破擦音(はさつおん)”。
これらは発音の仕方によってドラムのハイハットに近い音が出せます。
他にも「か」や「た」といった“破裂音”。
こちらは発音の仕方によってドラムのスネアに近い音が出せたりします。
このような特性を活かし、ドラム的発音でラップをすると
前述のような効果以外に“トラックとラップがより馴染む”という効果も得られます。
ただし! ドラムの鳴りや曲の雰囲気によっては逆効果になる場合もあるので、
その辺はTPOって感じです(部分的にドラム的発音にしてみる、とか)。
いずれにせよドラム的発音でラップをすると、ラップならではの聴覚効果が得られる事は間違いありませんので、色々と試してみる価値アリですYO!
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