YO! と言える日本人

ラップのテクニック、ラップのコツ、ラップの歌い方、リリック(歌詞)の書き方など。ラップに関するあれこれを書き綴ります。

ラップの作詞法1「リリックのサンプリング、引用、アレンジ」

皆さんはサンプリングという言葉を聞いたことがあるでしょうか?
サンプリングとは作曲方法の一つで、既存の曲から一部分(または複数部分)を拝借し、
それをループ(繰り返し)させたり加工したり組み合わせたりするなどして
新たな曲として再構築してしまう手法の事です。
絵画の世界で言うコラージュアート、それの音楽版をイメージしてもらえればと思います。
そしてラップミュージックというのは、そのサンプリングを用いる事によって
大きな発展を遂げてきた音楽ジャンルでもあります。
故に、作曲に限らず作詞(ラップ)においてもサンプリング(引用)が
用いられるケースが多々あります。

例えばRHYMESTERの「隣の芝生にホール・イン・ワン」


Rhymester feat. BOY-KEN - 隣の芝生にホール・イン・ワン - YouTube

の2番、MUMMY-D氏のラップ最初のフレーズ(1:50辺り)。

Two years ago a friend of mine

という部分はRUN DMCの「Down With The King」


Down With The King [1993] - Run-D.M.C. - YouTube

の2番、CL Smooth氏のラップ最初のフレーズ(1:20辺り)を引用したものです。

 

続いてスチャダラパーの「GET UP AND DANCE」


GET UP AND DANCE / スチャダラパー - YouTube

のANI氏のラップ(0:57辺り)。

feel the たび feel the たび
We are L.B We gotta new旅

という部分はTreacherous Threeの「Feel the heartbeat」


Treacherous Three - Feel the heartbeat - 1981 ...

から引用されたものです(0:19辺りが該当箇所)。

 

このようにリリック(歌詞)やフロウ(歌いまわし)を引用した曲が、ラップには無数に存在します。
つまりラッパーは狙って(ある意味、元曲へのリスペクトも込めて)それらの行為に及ぶワケで、
いわゆる盗作やパクるといった感覚とは違う、独特の価値観、美学のようなものが
ラップミュージックにはあるという事です。

皆さんも好きなラップ曲の印象的なフレーズをサンプリングして
自分流にアレンジしたりしてみては?!
考えると大喜利的で結構楽しいですし、気軽にできる作詞方法ですYO!


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